歯周病とは、歯の表面に付着するプラーク(歯垢)と呼ばれる細菌の塊が、歯と歯肉の境目にある溝(歯周ポケット)の中に侵入し歯肉の炎症とその直下にある骨を溶かしてしまう病気です。最悪の場合、歯が抜け落ちてしまいます。一般的に、歯科界ではそのように言われています。
このプラークを機械的に崩す方法がBrushingですが、原因は歯垢だけではありません。中には、プラークがびっちり付着していても、Brushingを十分にしない人でも歯周病が進行していない人もいます。それは、その人の免疫力に関係すると考えられます。歯周病は、免疫力が低下した時に発症してくると思われます。免疫力が低下し、かつ異常な咬合力(くいしばり、歯ぎしり)があると歯周病は重篤化します。

 

免疫力の低下と食いしばりで歯周病が悪化

それでは、免疫力とはなんでしょうか?
免疫は、白血球が司っています。白血球は顆粒球とリンパ球が95%をしめていますが、この2種類の白血球の割合で免疫力が決定されるのです。また、この、白血球の割合を司っているのが、全ての動物が持っている調節系と呼ばれる自律神経です。交感神経(がんばるぞというとき働く)と副交感神経(リラックスしたとき、食後、寝るときに働く)です。
交感神経が優位になるとアドレナリンに反応して顆粒球が、副交感神経が優位になるとアセチルコリンに反応してリンパ球が増加し、白血球のバランスを崩すのです。(福田、安保理論)

つまり、ストレスがかかると交感神経が優位になり、顆粒球が増加し、白血球のバランスを崩して免疫力の低下が生じるのです。

それでは、ストレスとは、
1.心の悩み、緊張
2.働きすぎ、無理のしすぎ
3.薬の飲みすぎ(ほとんどの薬は交感神経を刺激します)
ということです。


・・・話を歯周病に戻しましょう。
歯周病の原因は歯周ポケットに存在する歯周病菌が主原因であるということですが、この細菌をやっつけようと白血球の中の顆粒球が集まってきて、炎症(赤く腫れる)を起こし防御しようとするのです。この顆粒球は2~3日の命しかなく、死んでしまいます(アポトーシス)。このとき、活性酸素を発生するのです。この活性酸素が組織破壊を起こし、骨が溶けてしまうのです。
歯周病を改善するには、顆粒球増加の原因であるストレスに気づくことから始まるのです。生活を見直すことが必要なのです。ここに歯周病は生活習慣病であると言われる由縁があります。

 

ストレス→顆粒球増加・組織破壊・骨が溶ける

<オーラルフィジオセラピー(口腔生理賦活療法)>
当院では、日常生活を営む中で口腔諸組織の生理性を回復させ、身体の生理性を回復増進させていくことで、歯の健康寿命を延ばしていきたいと考えます。免疫を高めていくのです。